老人ホームは独身でも入れる?費用相場はいくら?

独身でも老人ホームに入ることは可能

独身でも老人ホームに入ることは可能なのでしょうか。

基本的に老人ホームの入居条件として、既婚者であることは記載されていませんので、独身で入居することはできます。ただし独身で老人ホームに入る際には、身元保証人の有無に注意しなければなりません。

入居を決めたときの年齢によっては、兄弟もすでに亡くなっており、そもそも身元保証人になってもらえる人がいない場合があります。

多くの老人ホームでは身元保証人を要するため、身元保証人を立てられない場合には入居を断られることもあり、注意が必要です。その際は、後見人を立てる、身元保証会社を利用するといった方法があります。

独身で老人ホームに入る際の費用

独身の人が老人ホームに入る場合どのような費用が発生するのか、結局全体でいくらかかるのかと気になる人も多いでしょう。

独身の人が老人ホームに入る際、用意すべき費用は主に次の2つとなります。

● 老人ホームの入居時に必要な費用
● 老人ホームに入居後に必要な費用

本章では、これら2つの費用について詳しく紹介します。

老人ホームの入居時に必要な費用

老人ホームに入居する際に必要となる費用には、次の4つが挙げられます。

● 入居一時金
● 引越しの費用
● 日用品の準備費用
● 身元保証費用

入居一時金

入居一時金は、施設に入居する際にあらかじめ支払う費用となります。

公的施設では無料もしくは低額に設定されていますが、民間施設では無料のところから数億円のところまで、さまざまです。

一般的に入居一時金が高額な施設は、サービスや施設の内容が充実しているところが多い傾向にあります。

引越しの費用

入居する施設に引越しするための費用を指します。施設によって家具が備え付けられていたり、持ち込める荷物に制限があったりする場合があります。処分できるものは少しずつ整理を始めて、引っ越しの際の手間を減らせるようにしましょう。

日用品の準備費用

施設に入居するにあたって必要となる日用品を準備するための費用となります。寝具やスリッパ、食器類など自分が使うものに関して、施設のルールがある場合は新調する必要があります。

身元保証費用

保証人が立てられない独身の人が身元保証会社にお金を支払い、身元を保証してもらう費用です。保証費用には身元保証だけでなく、オプション費用(入院費用の保証料支払いなど)が含まれる場合もあります。

老人ホームに入居後に必要な費用

老人ホームに入居後に必要となる費用には、次の3つが挙げられます。

● 月額利用料
● 介護サービスの自己負担額
● その他の諸費用

月額利用料

有料老人ホームに入居した場合、月額利用料の支払いが発生します。
内訳は、主に家賃や管理費、食費となっています。

介護サービスの自己負担額

介護サービスの自己負担額は、所得に応じた金額(1割・2割・3割)の支払いを行います。要介護者認定の人は、要介護度と所得によって、自己負担額が異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。

その他の諸費用

老人ホームを利用する場合の諸費用として、日用品や医療費、趣味交際費などを支払います。介護保険施設ではなく民間の施設に入居する場合は、おむつ代が自己負担になる可能性もあります。

独身で老人ホームに入る際の費用相場

独身で老人ホームに入る際の費用相場は次のとおりです。

自立している人向け・要介護者向けの初期費用と月額費用について、老人ホームの種類別にご紹介します。

自立している人向け

老人ホームの種類 初期費用 月額費用
ケアハウス(C型) 10万円から100万円程度 15万円から30万円程度
住宅型有料老人ホーム 無料から数千万円程度 15万円から35万円程度
健康型有料老人ホーム 無料から数億円程度 10万円から40万円程度
シニア向け分譲マンション 数千万円から数億円程度 10万円から30万円程度

ケアハウスは提供される内容によってA、B、Cに分かれます。A型は食事提供のみ、B型は自炊式、C型は食事提供に加えて生活支援サービスが受けられます。

自立している人が老人ホームに入居する場合には、上記に加えて趣味にかかる費用や交際費が必要になります。

要介護者向け

老人ホームの種類 初期費用 月額費用
特別養護老人ホーム 無料 6万円から15万円程度
介護付き有料老人ホーム 無料から数億円程度 15万円から35万円程度
サービス付き高齢者向け住宅 無料から数十万円程度 10万円から30万円程度
グループホーム 無料から数百万円程度 10万円から30万円程度

個室か相部屋かで料金に幅があります。

要介護者の人が老人ホームに入る場合には、この他に、介護サービスの自己負担額が必要となります。

独身で老人ホームに入る際は身元保証人と必要な費用の確認を

独身でも老人ホームへの入居は可能となります。ただし、独身で老人ホームに入居する際には、身元保証人の有無を確認しておきましょう。身元保証人がいない場合には、身元保証会社に依頼する際の費用の準備もしておかなければなりません。

他にも、必要となる費用をあらかじめチェックしておくと安心できます。老人ホームは自立している人向け、要介護者向けに分かれるため、該当する施設について確認しておくと良いでしょう。

 

この記事を書いた人

近畿老人ホーム紹介センター編集部

近畿老人ホーム紹介センター編集部が監修するコラムです。 近畿老人ホーム紹介センターは、奈良県を中心に10年以上の老人ホーム紹介事業をおこなっている経験から、介護業界の情報を熟知したスタッフが揃っています。 老人ホームや介護施設への入居を考えるうえで役立つ情報をお届けします。 ・奈良県唯一の老人ホーム専門誌「シニア住宅情報」発刊 ・公益社団法人 全国有料老人ホーム協会 高齢者向け住まい紹介事業者 ・高齢者住まい事業者団体連合会(高住連)登録紹介事業者

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