老人ホームにおける面会ルールってなに?面会頻度や注意点についても解説

老人ホームでは、入居者とその家族や親族などが面会をするためのルールを定めています。各老人ホームではそれぞれルールを定めているため、利用する施設の面会ルールをあらかじめ把握しておくことが必要です。

そこで今回は、老人ホームにおける面会ルールと面会時の注意点、新型コロナウイルス流行によって変化した老人ホームでの面会状況などについて解説します。

老人ホームの面会ルールとは?

老人ホームに入居した家族に会う目的は、家族側は入居者の様子や施設、職員の様子を知る機会になります。

一方、入居者側は家族の顔を見ることで安心し不安感などを払拭できるでしょう。しかし、老人ホームではいつでも自由に面会できるわけではありません。入居者の安全や円滑な施設運営のため、施設の面会ルールに従う必要があります。

面会ルールには、訪問ができる時間帯や面会予約の要否、家族以外の面接の可否などが定められています。面会時のルールは施設ごとに異なるので、面会前にルールの確認をしておくことをおすすめします。

老人ホームの面会での注意点

老人ホームは食事や入浴などスケジュールが決まっており、その上で面会スケジュールを組んで訪問者を迎えたりしています。ですので、老人ホームを訪問する際は事前に施設側へ必ず連絡をして自由時間などに面会するようにスケジュールを調整しましょう。

また、面会時の服装には決まりはないものの、老人ホームは生活の場であることから、汚れた服や露出の多い服よりも、清潔感のある服装が好ましいといえます。

面会で老人ホームを訪問した際は検温と手指消毒、マスクの着用が求められます。
外部からのウイルスの持ち込みに敏感であること、老人ホームの入居者は体調に不安を抱える方も多いことから、場合によっては面会前に手洗いやうがいが必要となる場合もあります。

これらの対策は、ウイルスなどの持ち込みを予防するために行われているため、面会を控えているときは、感染症対策をしっかり行うことも大事です。

家族や親族で面会へ行く機会も多いですが、あまり大人数での訪問は老人ホームの他の入居者や職員の方に迷惑になるので、大人数での訪問は避けましょう。人数制限を設けている施設もあるので、訪問可能人数の確認が必要です。

また、入居者への手土産を持ち込みたい方も多いのではないでしょうか。手土産については、生活用品などの小物であれば問題なく持ち込めることが多いですが、食べ物や飲み物は入居者の体調や持病に影響を及ぼす可能性があるので、事前に施設側へ確認が必要です。

なお、施設の職員への差し入れは入居者同士の公平性を保つため、受け取りを断る施設が一般的でしょう。

新型コロナによって変わった面会方法

新型コロナウイルスの流行により、老人ホームにおける面会状況にも変化があります。新型コロナは高齢者の重症リスクが高いため、通常でも外部からのウイルス持ち込みに敏感な老人ホームでは、通常よりさらに厳格な面会ルールを適用しているところも少なくありません。

施設によっては面会前に感染の疑いがある方との接触がある方や発熱・鼻水などの症状がある方の面会を禁止、または面会そのものを禁止していることもあります。

面会が許可されている老人ホームでも、家族や親族以外の面会は禁止とされている場合もあるほか、手土産や生活用品を渡したい場合は職員を通してのみ許可されている施設も多いといいます。

感染予防策として直接の面会が禁止されていても、透明のガラスやパーテーション越しでの面会、ビデオ通話を利用するオンラインでの面会設備を整えている老人ホームもあるので、事前に施設側へ面接可能かどうか、オンラインなど別の方法での面会ができるかの確認が必要です。

老人ホームへの面会頻度は?

面会が許可されている時間は老人ホームによって違います。施設によっては消灯時間まで面会できるところもありますが、9時から19時頃の時間帯が一般的です。

面会回数に制限を設けている老人ホームは多くはありませんが、新型コロナの影響により回数制限を新たに設けている施設もあるため、面会回数についても確認しておいた方がいいでしょう。

面会回数に制限がない老人ホームでも、面会 頻度は様子を確認する場合は 2週~1ヶ月に1回、生活用品などを届ける場合は週1回程度が目安です。あまり頻繁に面会へ行くと入居者の生活リズムが崩れる原因になってしまうため、月数回程度の回数が最適といえます。

老人ホームの面会時間はどのくらいの長さ?

面会が許可されている時間帯で、面会時間の制限は特に設けていない老人ホームがほとんどです。

しかし、長すぎる面会時間は入居者が疲れてしまい負担をかけてしまうので、面会にあまり長い時間をかけないよう心がけましょう。

入居者に疲れが見えたり、眠そうな様子が見えたりする場合は、面会を切り上げるべきです。

まとめ

老人ホームの入居者との面会には、入居者の健康や生活、円滑な施設運営を保ってもらうためにも施設のルールを守ることが求められます。

面会前に老人ホームで定めたルールをきちんと把握し、ルールに則って施設を訪問しましょう。

この記事を書いた人

近畿老人ホーム紹介センター編集部

近畿老人ホーム紹介センター編集部が監修するコラムです。 近畿老人ホーム紹介センターは、奈良県を中心に10年以上の老人ホーム紹介事業をおこなっている経験から、介護業界の情報を熟知したスタッフが揃っています。 老人ホームや介護施設への入居を考えるうえで役立つ情報をお届けします。 ・奈良県唯一の老人ホーム専門誌「シニア住宅情報」発刊 ・公益社団法人 全国有料老人ホーム協会 高齢者向け住まい紹介事業者 ・高齢者住まい事業者団体連合会(高住連)登録紹介事業者

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